2011年3月27日日曜日

PC用の地デジチューナー

前にアンテナの話をしたので、今度はチューナーの話。


PC用地デジチューナーは、調べると結構たくさんあります。
値段も5千円以下のものから、2万円以上のものまであり、
まさにピンキリです。


その中でうちがオススメしたいのは以下の2品。


これらの特徴は、地デジ放送の暗号化をごにょごにょできる点です。


日本の地デジ放送では暗号化によるコピー制御がかけられています。
「コピー・ワンス」なんて言葉は割と広く知られているのではないでしょうか。
これは1回までコピーできるけど、そのあとはもう別のメディアに
録画データを移せませんっていうことです。レコーダーからDVDに
データを焼いたら、レコーダーのデータが消えてしまうっていう話ですね。


正直な気持ちを言うと怒りさえ覚えるようなシステムですが、
著作権を守るためには仕方がないというのがお偉いさんの主張だそうです。
「ネバーコピー(一切の録画禁止)」なんていう方式の案まであって、
テレビってそんなにせせこましいものだったのかと、ガッカリしてしまいます。


とまあ前置きはこれぐらいにして本題に入ると、上で紹介した2品は
こういった規制をごにょごにょして録画できるチューナーなのです。


1つ目のPT2はこの手のごにょごにょチューナーでは最も有名な商品で、
生産数が少ないために入手が困難だったり、売っていても
転売価格で定価より高かったりするのが欠点なのですが、性能はピカイチ。
地デジ2つ、BS/CS2つの合計4チューナーを搭載してます。
B-CASカードが付属しないチューナーのみの商品なので、これとは別に
カードリーダーとB-CASカードの準備が必要です。


2つ目のKTV-FSPCIEは、地デジ1チューナーのみのお手軽版です。
BS・CSは見れないけど、B-CASカード付属で比較的簡単に導入できます。
またデスクトップPC専用に見えますが、接続はUSBのみなので
USBの変換ケーブルを購入すればノートPCでも利用できます。
値段も他のチューナーカードに比べれば低価格と言えるでしょう。
ただし、制限ごにょごにょするにはニッパーで基盤の端子を切断するという
かなり勇気のいる改造が必要なので、作業自体はとっても簡単ですが
気持ち的にはハードルが高いかもしれません。


これらのチューナーとセットで使うソフトが、「TVTest」という視聴ソフトと、
「RecTest」という録画ソフト、「TVRock」という録画予約ソフトです。
詳しい設定方法はググって頂くとして、とにかくこれらのソフトの出来が
ステキすぎます。とてもフリーソフトとは思えません。


まずこれらのソフトはPC負荷が驚くほど低く、ソフトを同時起動しても
全くPCが重くなりません。私はPC用テレビチューナーを計4種類
買ったことがありますが、市販のチューナーについてくる視聴ソフトは、
とてもじゃありませんが他の作業をしながら同時起動するなんて
できない代物ばかりでした。
それが上記ソフトならば他に何をしていようと軽快に動作します。
ブラウザでタブをたくさん開いて、Skypeでチャットをしながら、
画面の端っこにテレビを置いておくなんてことも余裕です。


また予約録画ソフトも機能が充実しています。
番組表からの予約に加え、時間指定による連ドラ予約、
キーワード検索予約など、市販のレコーダー並みの機能を備えています。
それがWEBブラウザ上で操作できるので、ネットサーフィン中に
気になるテレビ番組情報を見つけたら、すぐに予約することができます。
また自動で予約時間の直前に番組表を受信する設定にすれば、
スポーツなどによる放送時間の変更にも対応できます。


さらにコピー制限をごにょごにょしているので、動画をエンコードして
圧縮保存できます。これができないと30分番組で3GB前後あります。
加工できてしまうとそれをネットにアップロードできてしまうために
必死になって制限をかけようとするのも分かるのですが、
さすがに30分で3GBなんてサイズで保存してられません。
ちなみにうちは30分を200MBに収まるように圧縮保存してます。
約1/15のサイズですが、画質はDVDより高画質です。


というわけで長々と私的PCでの地デジのススメを書きましたが、
これらのチューナーでも対策が施されてそのうち使えなくなるかも
知れません。というか、十中八九なるでしょう。


せめてそうなるまでの間ぐらい、つかの間の快適な地デジライフを
満喫させてもらおうと思います。

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